【コラム第五弾】外国語習得のために必須の3つの要素(その3)完結編

小学校、中学校をご卒業された皆様、おめでとうございます🌸

これからもキッズイーホームで英語の学習を楽しく続けられるよう、

講師陣も国内外の英語指導方法を参考に、楽しく、効率よく、

をモットーにサポートに邁進したいと思っています✨

さて、本日は外国語習得のために必須の3つ目の要素についてお話ししたいと思います。

前回、前々回と、インプット、アウトプットについて詳説しました。

今回は最も重要であると言っても過言ではない、インタラクションが起こる学習について説明していこうと思います。

(指導者にとってもとても大事な要素です)


インタラクションとは、「やりとり」のことで、人と会話をする場合、その場面や状況に応じて、言語を選び、産出します。

その際に、自分が産出することで学ぶだけでなく、相手に適切なフィードバックをもらったり、実際に英語のミスを直してもらったりすることが可能です。

いわば、インプットとアウトプットを場面状況に応じて行うということに近いかもしれません。

インプット仮説、アウトプット仮説の提唱後まもなく、マイケル・ロング(アメリカの応用言語学者、第二言語習得研究者)がインタラクション仮説を提唱しています。

しかし、インタラクションも、アウトプット同様、なくてはならないものか、と問われると、研究者間で意見は一致していないのですが、少なくともインタラクションが言語学習を加速させたり、より質の高いものにしていることは確かなようです。

実際、日本の英語教育でもインタラクションが重要であるということは強調されています。

学習指導要領(文部科学省が発行する、学校教育の教員の授業の道標のようなものです)では、

4技能の「読む」「書く」「聞く」「話す」ですが、

「話す」をさらに2つの領域「発表」と「やりとり」に細分化しています。

「話す」の中でも一方向に言語を産出するだけではなく、相互でのメッセージ交換が、現実の英語の運用を反映しているという意図が汲み取れます。

では、具体的にインタラクションのどのような部分が、効果的であると言えるのでしょうか。

第一に、インタラクションの中で、効果が最も期待できることは、相手からのフィードバックです。

ただ単純に相手の話を聞いて自分の言いたいことを話しているだけでは、インプットとアウトプットの合算に過ぎません。

しかし、相手方が適切なフィードバックを与えてくれるおかげで、間違いの気づきが促されたり、自分の意図するメッセージが適切に伝達できているのかを確かめることができるのです。

例えば
A: I go to a park with my friends yesterday.
B: Oh, you went to a park?
A: Oh yeah, I went to a park. And I played soccer all day long.
B: Sounds a lot of fun.

のように、自然な会話の中で、英語の誤りを指摘して学びを促す(リキャストといいます)ことが可能なのです。しかし、、

A: You know, I have to go to the school tomorrow so…
B: You have to go to school. You don’t need “the”.

こんなふうに言われたら、みなさんどう思いますか?

明確に教えてくれてありがたい!と思える真面目な方もいるかもしれませんが、多くの方が、直接的すぎて、少しインタラクションをする気を失せてしまいますよね、、、笑 

だからこそ、インタラクションの中でも、フィードバックを適切に受けるためには、

指導側の人間(先生、ネイティブスピーカー)の言語面、情意面の配慮を要します。

いかに、指摘すべきミスを見つけどのように気づかせるか(言語面の配慮)、そしてどのように相手のコミュニケーション意欲を下げずに気づかせてあげるか(情意面の配慮)、が大事になります。

もちろん、長期的にみて、今回はフィードバックを与えない(つまりミスをわざわざ指摘しない)、というのも一つの方法です。

上のフィードバックに加えて、インタラクションをする中で、生徒は自分の意図したものが、しっかりと伝わっているのか確認することができます。

相手の表情や反応を見て適切に伝えることができたのか、できなかったのかを振り返るきっかけにもなるのです。

さらにインタラクションでは、コミュニケーションを成立させる、ということに着眼点を置くのであれば、さまざまなコミュニケーションの方略を使用できます。

例えば、絵を示したり、ジェスチャーを使ったり、表情を使ったりできるのです。

これは、外国を学習とは少し離れている気がするかもしれませんが、私たちが実際に行う、言語でのコミュニケーションは、このような非言語コミュニケーションとは切っても切れない関係にあるのです。

実際に起こる、本物のコミュニケーションの成立を念頭において、外国語を学習する以上、

これらの非言語要素を効果的に使ってみる、ということもインタラクションならではの特徴、と言えるかもしれません。

コラム第2回でのクイズの中の  (6) ネイティブスピーカーと話をする がインタラクションと考えられるわけですが、これは自分の意識と相手の指導力によって、大きく左右するのが、インタラクションの活動なのです。

例えば、同じネイティブスピーカーと話をするのでも、ある程度の明確な目標があるといいのかもしれません。

例えば

「話を成立することが目標で、伝えなくてはいけないことは特にない」のか

「学校のプロジェクトの内容を伝え、相手の予定を探りながらアポを取る」

では、目標とするものが大きく異なります。

前者では、インタラクションのプロセスそのものが、学びになると期待している一方で、

後者は、アポを取るというゴールを達成することが最優先です。

もちろん、完全に二分することはできませんが、

プロセス重視なのか、ゴール重視なのか、学習者自身が理解しておく必要があります。

さらに、それによってインタラクションの対象の役割も大きく変わります。

細かくミスを指摘するのが良いのか、意味さえ捉えられれば良いのか、ということです。

ただ、意味さえ捉えられれば良いということで、意味が伝わったら何もフィードバックを与えない、

というのも物足りないですよね。

なので、最後に、学習者の意図をまとめて、シンプルで簡潔な英語でまとめてあげることで

「あー、そう言えば(もっとスムーズに/ジェスチャーを使わずに)言えたのか。」という気づきを促せるかもしれません。

以上、4回にわたる「外国語学習に必須の3つの要素」でした。

前回も少しお話ししたように、これら3つの要素は独立しているわけでは一切なく、それぞれの要素がそれぞれを補い合いながら成立するものです。

普段の言語学習で、これら3つの要素がしっかり組み込まれているかを、考えて行うことが、自分の言語能力の伸長に大きく関わってきます。

もちろん、英語の勉強のためにたくさんの時間を費やしていると思いますが、

根本的な英語力の育成のためにも、日々の勉強や授業を見直して、自分には何が足りていないか、理論的に見直してみて改善を図ることも一つの方法です📖